売掛金買取をしてもらうと本来の入金日よりも早くに現金を手にすることができるため、支払いや事業の拡大などに使える資金が増え、一時的にキャッシュフローが改善します。しかし買い取ってもらった売掛金の本来の支払日に入ってくるお金は業者へ支払わなくてはならなくなるため、売掛金買取を利用する場合はその次の入金日までのことまで考えて利用しなくてはなりません。キャッシュフローが悪化する原因になるのは、業者への支払日から次の入金日までの資金が足りなくなり、毎月のように売掛金買取を利用するようになることです。業者への手数料の支払いも安くはありません。
2社間で行うものなのか、3社間で行うものなのかによって手数料の割合にも大きな違いはありますが、売掛金買取をしなければ本来であれば満額手元に入るお金です。例えば毎月20%の手数料を支払っていた場合、5か月で1ヶ月分の収入がすべて手数料に消えてしまうことになります。事業拡大の場合は投資する価値があるものなのかよく考え、支払いに困っている場合は支払うべき対象に優先順位をつけて、待ってもらえそうなものは相談して後回しにするなど、なるべく手数料で資金が消えないように工夫することが大切です。金額にもよりますが、身内に一時的に貸してくれそうな人がいた場合は相談してみるのも良いでしょう。
ファクタリングサービスを利用するときは目先のことだけではなく、その次の入金日のことまで考えてから決断すると良いです。