ファクタリングサービスとは、主に企業間取引において継続的に発生する売り掛け金債権を支払期日前に売却して現金を手にするという取引のことです。通常であれば入金までに、1か月から数か月ほど必要なことが多く支払までにタイムラグが生じます。(支払サイトの問題)しかし事業活動を展開するには常に一定のキャッシュが必要で、現金を適宜用立てすることができないために、黒字倒産の憂き目に遭遇するリスクがあります。金融機関からの融資には審査があり、担保提供を要求されることもあり機動的な現金調達には必ずしも対応していない側面があります。
この点、ファクタリングサービスでは審査が比較的ゆるく、財務状況が悪化していても利用することは十分可能で、必要なタイミングでの現金調達に利便性の高さを発揮します。ところでファクタリングサービスには大別すると、買取型と保証型の二種類があります。買取型のファクタリングサービスとは、利用会社がファクタリング会社に売掛金債権を売却することで、手数料を控除した金額が振り込まれるというものです。すぐに現金を調達できるのがメリットですが、手数料が割高です。
ファクタリング会社にとって回収不能のリスクがあるため手数料は30%にのぼることも珍しくありません。保証型ファクタリングサービスとは、あくまで取引先の貸し倒れリスクを回避するために利用されるものです。支払い不能条件は厳密で、単に支払い遅延程度では保証を受けることができないのが注意点です。